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家を建てる際は断熱材について真剣に考えないと絶対に後悔する





断熱材の機能とは? 
今一度認識を改めておきたい。単に熱性能だけではないが、この性能がいかに長期間持続するか素材をみておかねばならない。どうもそこまで見てない人がまだまだ多いのではないかと思う。

2020年の義務化に向けてどうするのか? すでに家を建てられた方で後悔されている可能性もある。しかし多くの人は後悔も何もしてないといえる。施主が指定しない限り、どのようなものが採用されているのか知らされていないのが現状だからである。図面をみて断熱材は何なのかを理解している人はあまりいない。

断熱材の事は意外とビルダーも理解していない。無理もない。今まで、真剣に検討や議論をした事がないのだから。施主は「高性能のxxが採用されていますよ」と説明されれば、高性能という言葉のみ印象に残る。何が高性能なのかぜひ聞いてみてほしい。

断熱材を設置する事は、温度、湿度、風圧の自然の法則(現象)に反することである。しかし法則に逆らって、

・熱伝導をできる限り遅らせる
・水蒸気移動も呼吸できる程度に制御する
・空気移動(漏気)もできる限り少なくする

最終的にはこれらの機能を持続させる事である。

機能という面では、たとえばポテトチップスの袋は防湿性を持っているものが使われる。中身が湿らない様に水蒸気の侵入を防ぐためである。しかしこの機能は精々2~3週間程度持てばよいのである。長期間持続する必要はない。

しかし断熱材は住宅が存在する限り、機能を発揮し続ける必要がある。この事を理解しておかないと後で後悔する。
最近増築のために一部壁を壊したところ既設の断熱材が水分を含んでいて変形していたという話しを聞いた。怖い話である。

これから家を建てるという人には、ぜひ機能持続にもっと関心を持っていただきたい。断熱オヤジとしては声を大にして言いたいのである。