熊本の被災地ではまとまった土地が準備できないという問題で仮設住宅用の設置に時間がかかっているという。夏の熱中症被害者は高齢者が最も多い。
熊本地震で被害に会われた皆様には心よりお見舞い申し上げると共に、これからの季節、熱中症にはぜひ気をつけていただきたいと思う。
被災者の仮説住宅に簡易性と利便性からコンテナハウスが多く使われているようだが、復興の最前線でもある宮城県名取市にバリュー・ザ・ホテル 仙台名取というホテルがある。
このホテルは海外で数多くの実績があるモジュール工法を使用したコンテナタイプのホテルだそうだ。中古の海上コンテナを活用したものであり、中国で内装まで仕上げて日本に持ち込まれたらしい。
「外観はコンテナだが、ホテル内はもちろん・部屋内も通常のホテルに劣らない高いクオリティで、外観とホテル内のギャップに驚くと思います」とHPではうたっている。
バリュー・ザ・ホテル 仙台名取 ホテル誕生の軌跡
注目したのは断熱に関して。夏の暑さや冬の寒さの中、コンテナでホテルとしての快適さをきちんと提供できるのかという事である。
当然ながら、真夏には金属の躯体に日差しが蓄熱されることになり、夜中などはエアコンフル稼働で無ければ眠るどころではないだろう。
しかし、このホテルの宿泊者レビューを見るに食事やトイレのクレームはあるが、部屋の環境に関してのクレームはないようなので、快適なのであろう。
気になる断熱材であるが、HP上の設計図にはウレタン吹き付け(中国で吹き付け)と記載されている。
コンテナハウス内に水周りが併設されている場合、グラスウールでは結露を避けられないはずなので、グラスウールが使われなかったのは断熱を追求する目的の他に結露回避対策もあると思われる。
コンテナハウス販売会社のホームページにはグラスウール設置と書いているメーカーもあるが、真夏や真冬は大丈夫なのかが気になるね。