家の断熱機能の低下は誰のせい?





断熱材は、どこかのメーカーが言っていたが、「機能部材」である。
とすれば、その機能が低下した場合、責任の所在はどこにあるのか?
これらは当然、その断熱材を選んだハウスメーカーや工務店の責任であろう。
長期優良住宅が壁の中からその価値が低下していくとすれば生涯最大の投資をした意味はなくなる。

先日、吹き付け断熱の人と話をする機会があったが、断熱材の機能低下は施工会社の責任になるそうだ。
吹きつけは繊維系に比較して高いからなのか?
と聞いたところ、そのメーカー、アイシネンでは
責任施工という事で断熱機能の生涯品質保証をしているそうである。
生涯品質保証というのはなかなかできない事であり、断熱材施工会社の責任と明言する姿勢はすごいと思う。

換気システムや電気関連の設備は最近でこそ
10年保証というところが多いようだが、
長期の保証ではその間にメンテ条件付きとなる場合が多い。
しかし、断熱材の場合は通常、一度設置したら簡単に取替えができるものではなく、
環境や経年による劣化に耐えうるものでなければならないはずだが、
繊維系の断熱材は隙間があるし、沈下したり結露したりカビが出たりと機能低下が避けられない。
それでも「高性能xx」というのがある。変な話だ。

そんな中で、吹き付け断熱材で施工に対する責任と、
製品に生涯保証を出すメーカーの存在はいままで聞いた事はない。
彼は、繊維系の断熱材は誰が設置してもよく(通常は大工)、
材料が安いから仕方ないと考えているからなのか、
責任をもって設置する意識が働かないだろうとも言っていた。

安いからといって安易に繊維系断熱材を使っている工務店には、この姿勢をぜひ見習っていただきたい。
家の購入を検討している方も「安物買いの銭失い」にならないよう気をつけていただきたい。