BREATHABLE

断熱に関わると周辺の事柄や温熱に関する言葉など多くの知識を持たねばならないと思った。
その中の一つが掲題のBREATHABLE。



外国での表現ではあるが透湿性あるいは乾燥性と訳してもよいとおもう。一部の人は呼吸性と訳しており「空気を吸い込んでまた吐き出す」事を繰り返すといった理解をしているようだが、そのような事ではない。

たとえばオムツカバーシートは蒸れないように内側の水蒸気のみがシートを経由して外側に出て行く機能を持たせてあるという事だ。
ゴアテックスもそうだ。この機能を持つ素材の特性としてBREATHABLEと呼んでいる。

合板は相対湿度がたとえば70%以上になってくると水蒸気の透過率は急に大きくなると北米の建築専門会社が述べている。つまり早く乾燥する機能が働くことになるのだそうだ。
従来の防湿シートでは逆転結露のリスクがさらに増えることになる可能性がある。
特にエアコンを使うようになってから夏場の室内の相対湿度は低いのである。すなわちリスクが拡大していると推測できる。

しかし防湿シート信奉者はまだ多い。設計をする人がそうなのかもしれないが、商品知識と温熱の自然の法則や機能商品やシステムにもっと
精通してもらう必要がある。

特に簡単に取り替える事が困難な断熱材については猛勉強をしてほしいと思う。
生意気かも知れないが、湿気の問題でどれほど過去に問題がおきていたか知らないと思われるほど図面に防湿シートが記載されている。
防湿シートも正直にいえば防湿の機能は維持できてないといえるのだ。