省エネ窓にお金をかけても、断熱材の性能が悪ければ意味が無い

今年もブツブツと独り言を言い続けることにする。「あけましておめでとう」が先かもしれない 失礼しました。




住宅の断熱は毎月の光熱費の削減のお助けマンであるが、どうしても忘れがちになる。それは一旦取り付ければ壁の中に隠れてしまい忘れてしまうからではないかと思う。

また、いつの間にか省エネになっている事が当たり前であり、ありがたみが分からないという事もある。一番理解をして喜んで頂けるのは古い家から断熱をした省エネ新築住宅に住み代えた人達である。

ここでいう断熱は窓も合わせてのこと。熱貫流を計算してみると壁と屋根でざっと50%の省エネ。従って残りの50%は窓を含むサッシでの省エネ対策が必要である。省エネの窓は意外と簡単に理解される。しかし断熱材となると機能が高くなくても安いものでよいと考えている人がいるようだ。これが欠陥住宅の元を作っているともいえる。

さらに気密のことをすっかり忘れている。つまり空気漏れ(大きな熱損失の原因)。北米では気密住宅ではない場合、空気漏れは40~50%と公表している。日本ではそのような数値はあまり見ない。伝統的な「自然換気」がまだよいと思っている人が多いからか。部屋に風が通ると汗が蒸発して一瞬心地良くなる事は事実。高気密・高断熱の家は風が通らないので汗が出ても蒸発しないと思い込んでいる人がまだ多いのではないだろうか? 

このような人は高気密。高断熱省エネモデル住宅に一度体験宿泊をされるとよいと思う。汗を欠くような環境ではないし、機械換気で汚れた空気は綺麗な空気に交換してくれているし、除湿もある。まさに心地よい空間になっている。
ある人がコメントしていたが、「そこにいるとなんともいえない心地良さを感じる」と。これが理想の空間と思う。

省エネ機器を一杯取り揃えても、機器の消費電力を少なくするのみであり、たいした事はない。今の機器は余分な機能が付きすぎているように思う。もっとシンプルなもので十分である。
これから家を建てる人はよく考えてほしいし、また省エネ住宅を真剣に研究提案している工務店さんを見つけることですね。