レンガと断熱材





最近レンガ仕様が増加しているそうだ。
確かに耐久性はあるし、年数が経てばなんともいえない色合いが出てくる。
これは他の素材では得られない。
 
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断熱という観点からも優れた断熱材といえる。

問題点としては、レンガは吸水性がある。
雨が当たると貯水池のようにたっぷりと水分を含む。
レンガは耐水性があるので、さほど心配はないが、
寒冷地で濡れた状態から水分が凍結すると
劣化に繋がる可能性はある。

それは別にして、ちょっと気をつけておきたい点がある。
それは雨で濡れた後に、晴れとなり太陽光が当たると一気に水分蒸発が起きる。
残念ながら室内側に向けて水蒸気の大量移動が起きる。
この水蒸気は透湿シートを突き抜けて壁内に透過する。

そこでもし吸湿性のある断熱材が採用されておれば、
あるいはスカスカの材料が設置されている場合、
壁の中が濡れた状態になる。

特に雨の多い地方ではこの様な断熱材は使用しない事だね。
しかしこの様な事はビルダーは言わない。

従って面倒でも施主が勉強するしかない。