新聞紙上でも話題になり、多くの人の記憶に残っていると思うが、
発泡剤の中で、不燃性のフッ素を結合させたCFCというものを昔は使っていた。
CFCの熱熱抵抗が大きいことで断熱材として利用させた。
特に不燃性の液体であったので現場吹き付けには向いていた。
ただ年数が経つと、フロンがフォームより抜け出し、
空気中に拡散してオゾン層を破壊している事が分かり、使用禁止になった。
次に代替フロンたとえばHCFCなどが使用されるようになった。
しかしフッ素(原料は蛍石)を相変わらず結合させたもの。
これらは温暖化係数が高く問題にされた。
環境問題として使用されない方向に向かっている。
次に、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)が開発された。
これは温暖化係数が炭酸ガス同じレベルの1であり、
これをノンフロンとして扱うことに日本ではなった。
しかしフッ素を使うことには変りはないし、初期の熱性能も
そのお陰で確かに0.02w/m・kレベルの性能を発揮しているようだ。
そこで疑問。気泡の中にいつまで閉じ込められているのか?
経年により空気中に拡散した場合、
特定フロンと違うところはオゾン層破壊がない事らしいが、
おやじとしては「HFOはCFCに比較してさほど強固な結合ではないのではないか?
従って、オゾン層に到達する以前に紫外線で分解し、
結局フロンと同じ影響を与えててしまうのではないか?」
と勝手に思っている。
断熱材はその機能が継続する事が絶対条件である。
一時的な用途ではない。
省エネを実現するために熱伝導率の小さい発泡剤を開発する
という表向きの理由であろうが、裏を返せば水発泡では
うまく製品ができないところが飛びついたのではないかと推測する。
昨今、この様なフッ素系のものではなく、
水のみでも結構熱性能のよい持続性のあるものが出てきている。