断熱材を設置しても、特に断熱改修の場合、期待したほど涼しくないという人がいるようだ。
逆に冬になると暖かくならないという人がいると聞いた。
それはそうだ!!
断熱材は冷房機でも暖房機でもないからだ。
断熱材の効果は躯体からの熱の移動を遅らせることであり、
100%断熱は不可能である。
あまりにも「断熱をすれば暑さ寒さが解決できる」と思わされてきたのが誤解の元である。
日射侵入という点では窓もあわせて同時に検討せねばならない。
特にリフォームでは施主の期待感と実感とに差があるようだ。
断熱は厚みが重要と思わされている。
もちろんある程度の厚みは必要だが、
隙間対策がお粗末であればそこからの熱の逃げ(漏気)が
極端に言えば90%以上は空気漏れによる熱損失となっているようだ。
最近、良く聞く話しだが、
新築でも冬は床が寒い、夏は二階が暑いということ。
工事の良し悪しもあるが、まず中途半端な断熱に対する考え方であり、
気密に関する意識/知識の欠如が大きな原因である。
断熱オヤジ記事中ネイティブアド2
従って、空気が動かないような断熱材が望まれる。
断熱材選びはもはや施主がやるべきと思う。
人任せにしてはいけない。
面倒でも勉強して頂きたい。
後悔しない決断を期待したい。
チャンとしたものはチャンと元が取れるのである。