先日は、台風18号の影響で
関東でも2日間激しい雨が降り続けた。
地方によっては土砂や浸水などの被害もあったようだ。
被災された皆様方には心よりお見舞い申し上げます。
さて、雨に関して言えば、
欠陥住宅の大きな要因の一つに雨漏り、
雨水の侵入が挙げられる。
特に換気小屋裏からの侵入に大きな懸念がある。
いくら防水工事が完璧でも、
水というのは厄介なもので
毛細管現象により吸い上げられ引き込まれる事があるので、
そうなった場合でも乾燥する手段を講じておくか、
速やかに乾燥する材料を使用するのがよい。
ちなみに、
木の枝の葉まで水分が到達するのは毛細管現象による。
特にミネラルを含む水はすごい勢いで吸い上げられていくそうだ。
一番面倒なのは内側に設置した通気口(層)である。
室内からの水蒸気を逃がすために
との発想で設置されているが、
逃がす道があるという事は入口もあるという事。
この入口からの雨水の侵入には
誰も関心がないのだろうか。
外壁には防水シートが一応貼ってあるが、
それでも完璧ではないようだ。
水による損傷を補修するのは大きな費用が必要である。
また当然ながら
気がつかないとカビが発生している事もある。
壁の通気層も元々は漏気がスイスイ起きる
繊維系の断熱材のためのものであり、
解体現場では結露によるカビが発生しているのをよく見かける。
長期優良住宅でも
通気層がないと建築確認が取れないと反論される。
確かに法律には勝てないが、
本当の「長期優良住宅」
を作るという観点からみればおかしな話である。