先日、知り合いの工務店から
マッハシステム(MaHAtシステム)
という空調システムの話を聞いた。
これがかなりすごいシステムで、
従来の空調機器メーカーにとっては
かなりの脅威になるのではなかろうか。
小屋裏に設置されたエアコン一台で
全居室(キッチン、洗面所、浴室も含む)
の空調(24時間稼動システム)が可能になるという。
断熱に関わっていると空調効率にも関心が向いてくるが、
すでに実用化されているので
そんなの知っているよという人も居られると思う。
恥ずかしながら当方は最近知った。
2013年には特許も取得しているそうだ。
仕組みや特徴は
マッハシステムのオフィシャルサイト
があるのでそちらをご覧いただきたい。
各部屋にエアコンもホースも必要なくなり、
居室のデザインもスッキリとなる。
空気漏れもなくなり換気も効率よく行われる。
しかもこの一台のエアコン機種はごく普通のものらしい。
仮に故障しても取替えは安いと思う。
同じ24時間で第3種換気なら
エアコン一台では到底間に合わない。
5部屋あれば5台は設置しておかねばならない。
調べて見ると九州の事例では
年間のエアコンの電気代が
何と2万円以内に納まると堂々と公表している。
月間ではなく年間で!
すでに低炭素住宅であり、
温暖化ガス削減の最短距離だと言えるのではなかろうか。
しかし、この様な効率のよいシステムには
やはり高気密高断熱になっていないと意味がない。
オフィシャルサイトでは言いえて妙な表現でその事を伝えている。
“高気密・高断熱住宅は隙間だらけだった従来の住宅に比べ、室内の空気を常に新鮮に保つ計画換気を行うことが可能です。 なぜなら、気密性が高い方が、給気口から新鮮な空気を取り入れて、排気口から出すという働きを容易にするからです。普通のストローでジュースを飲むのと、 穴の開いたストローで飲むのとどちらが飲みやすいかを想像していただければ、理解がしやすいかと思います。”
このマッハシステム、
間違いなくブレークするのではなかろうか。
商業店舗にも十分利用でき、
埼玉の蕎麦屋の実績があるそうだが、
業務用の空調システムメーカーにとっても
大いなる脅威となりうるだろう。