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輻射熱と小屋裏換気(自然換気)





5月にしてすでに台風の影響もあり、
真夏日で既に熱中症も出始めているようだ。
このように日差しが強い日などは
夜になっても2階が暑いというお宅は結構あるのではなかろうか。

これは日中の日差しが、
屋根の躯体に蓄熱され輻射熱が
放射され続けているのが原因。
屋根に断熱対策が取られていない場合、
真夏の小屋裏は60度以上になることもある。

小屋裏の換気で熱を逃がすなどという業者がいるが、
輻射熱による熱さは残念ながら
通気や換気では殆ど解決しない。

通気層に関して言えば、
あたかも法律的義務のように言う人がいるが、
実際には法律でも何でもなく
天井の繊維系断熱材がスカスカで、
室内の空気が漏れているのを逃がそうという単なる思いつきである。

つまり内から外へ水蒸気を逃がす
ことしか考えていなかったということ。

換気にしても通気にしても必ず入り口と出口がある。
出口は入り口にもなる。
入り口は出口にもなる。

だからそんなものは止めて気密空間にすることを考えたほうが良い。
その場合、屋根断熱が不可欠。
さもないと外気の浸入や風雨の侵入もある。
エアコンでの一時的な対応でなく、
まず断熱リフォームを行うべき。

密閉にすると、水蒸気の逃げ場がないという人がいるが、
室内側の湿気は階下の窓をあければ処理できるし、
透湿素材を使う事でも処理できる。

躯屋根面で輻射熱対策がないと小屋裏の暑さは日増しに苦痛となる。