欧米では吹き付け断熱材がシェアを高めている




北米では、エネルギー保存コンサルタント会社が3,000社以上も存在するそうだ。ビジネスとして成り立つコンサル業となっているのであろう。

単純にエネルギーを使わないのであればコンサルは必要なく、当然ながら再生可能なエネルギーの使用、省エネ機器の提案、空調機器の能力の有り方、住宅の気密と断熱についてもコンサルを行っていく訳である。無駄なエネルギー消費を如何になくしていくか関心を持つ個人やビルダーが多く、相談してくるケースが多くなったと判断出来る。

最近は、特に吹き付け発泡断熱材を積極的に提案しているそうである。省エネの効果が高く持続性があり、音の低減や吸音効果などの付加価値をコンサル会社はセルロースファイバーやグラスウールとの違いとして提案しており、これまでの熱伝導率が唯一の評価対象であった事に警鐘を鳴らしている。

専門家やNAHB(全米住宅建設業者協会)の強い支持があり、不動産会社やエネルギーコンサルタントが吹き付け発泡断熱を推奨するという事になると、繊維系の断熱材のシェアが将来減ることが想定される。シェアが一段と落ちてくると、日本向けにダンピングをしてくる可能性もある。とにかく断熱材だけは良いものをいれておくという意識改革が重要ではないかと思う。

一方、イギリスでもソーラーパネルの設置が急増しており、再生可能なエネルギー使用に国も個人も積極的である事を示している。
参照 UK Solar PV Strategy


このソーラーパネルの取り付けでどうしても冶具と躯体との取り付け部で隙間や孔があいてしまう。これでは折角の自然エネルギーの活用効率を落としてしまうという事で、吹き付け断熱材との組み合わせが実現しているそうである。