41度のお風呂健康法は自動温調システム無しにできない

先日、TVでお風呂のお湯の温度は41℃程度がよく、首までつかるのではなく半身浴が良いなどと説明していた。この話を聞いてなるほどと思う人もいるだろうが、実際にはそうできないご家庭が多いのではないだろうか。



物事には条件がある事をつい忘れてしまう。あることを説明するあるいは伝える場合、できる限りその事が正しく理解されるべき背景や条件を述べる事が必要である。

浴室が常時暖房されていても自動温調システムでないとお湯は冷えていく。冷えの早い浴槽(バスタブ)は無断熱仕様か中途半端な断熱仕様である。こんな条件では洗い場に出てから皮膚の熱がうばわれるので体感温度は低くなる。41℃がよいというのもこの状態をキープできる条件を説明すべきだが、そのような説明なしで買い手の勝手な想像に任せているのは不親切である。

断熱材でもそうだ。試験室の調整された空気の動きのない空間で熱性能を測って、それが実際の現場でその性能が発揮できるかというとそうではない。それが繊維系の断熱材である。内部の空気の動きがあるので試験室での測定値の50%程度しか性能を発揮してないといっている欧米の専門家もいるのだ。

単に熱伝導率を伝えるのではなくその機能を発揮する付帯条件をきちんと補足すべきである。